仙台箪笥。幕末から続く、仙台の伝統的な箪笥。

東北の伝統工芸 仙台箪笥

仙台箪笥について

●仙台箪笥とは

仙台箪笥は欅の木目を生かした仙台木地蝋(きじろう)塗の地元特産品。
その歴史は幕末まで遡ります。

名将伊達政宗が青葉城築城の際に、発注した箪笥
この時に大工の棟梁梅村彦左衛門が本丸大広間のために創案した重厚な箪笥が、仙台箪笥のルーツとされます。

そもそも仙台箪笥は武家の箪笥として始まりました。
そのため、戦前までは上段に大太刀がしまえるような大きさで、その他の引き出しも羽織袴が納まる寸法になっていました。

そしてその後、漆塗りに飾り金具を贅沢に使った頑丈で豪華な仙台箪笥は、婚礼道具の花形にもなったのです。

仙台箪笥の生産量が急増したのは明治末から大正はじめの頃。
この頃から今ある姿の箪笥に近くなったようです。
またこの時期はヨーロッパにも輸出され、中でもドイツでの評価が高かったようです。

やがて、洋箪笥や東京の箪笥が入ってくると、生産量は減少。
戦時中に突入するや、生産がストップする状況になりました。

●仙台箪笥の特徴

仙台箪笥を作る過程も特徴的です。

指物師、塗師(ぬし)、そして彫金師です。

1人の指物師が「きざみ方」から「組み立て方」までを一貫して行い、塗師(ぬし)が漆をかけ、磨き上げる。
そして彫金師が鉄板にタガネで縁起物や家紋などを丹念に彫り、漆焼きをして磨き出します。


仙台箪笥は熟練した技術が必要とされることから、それぞれの師が分業して作成に当たります。
高い技術で作られたゆえに100年の使用に耐えうる箪笥が出来上がるんですね。

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